デイサービスのフランチャイズ契約で確認すべきことは?

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デイサービスのフランチャイズに加盟すると、本部のブランドや運営ノウハウを活用しながら開業を進められます。ただし、契約期間中はロイヤリティの支払いや本部の運営ルールに従う必要があり、加盟者の都合だけで自由に解約できるとは限りません。

内容を十分に確かめないまま契約すると、予定していなかった費用が発生したり、期待していた支援を受けられなかったりすることがあります。解約時の違約金も見落とせません。本記事では、デイサービスのフランチャイズ契約で確認しておきたい内容と、解約方法や違約金について説明します。

デイサービスのフランチャイズ契約とは

本部のブランドや運営ノウハウを利用する契約

フランチャイズ契約は、加盟者が本部に加盟金やロイヤリティなどを支払い、商標や屋号、運営マニュアル、研修、経営ノウハウを利用する契約です。デイサービスFCでは、物件選定や指定申請、職員研修、集客などの支援が用意されていることもあります。

ただし、支援内容は本部によってさまざまで、すべてが加盟金に含まれているとは限りません。契約前に、本部からどのような支援を受けられるのかを具体的に確認しておきましょう。

本部と加盟者はそれぞれ独立した事業者

フランチャイズに加盟しても、本部と加盟者が同じ法人になるわけではありません。加盟者は独立した事業者としてデイサービスを経営し、人員配置や職員の雇用、利用者対応、介護報酬請求などに責任を負います。

本部から助言や書類のひな型を受け取れても、指定基準を満たす責任まで本部に移るわけではありません。最終的な運営責任を誰が負うのかを理解したうえで契約する必要があります。

契約書と本部の説明内容を照合する必要がある

本部の担当者から営業支援や収益改善の指導を受けられると説明されても、その内容が契約書に書かれていなければ、契約後に実施を求めるのが難しくなることがあります。

募集資料や収支モデル、メール、説明会資料などは保管し、契約書や付属資料と見比べてください。口頭で聞いた支援内容が書面にも反映されているかが確認のポイントです。

デイサービスのフランチャイズ契約前に確認すべき内容

デイサービスFCの契約では、加盟時に支払う費用だけでなく、運営中の負担や契約を終える際の条件まで確認しておく必要があります。主な項目を次の表にまとめました。

確認項目 主な確認内容 確認する資料
初期費用 加盟金、保証金、研修費、開業支援費 契約書、見積書、募集資料
継続費用 ロイヤリティ、広告費、システム利用料 契約書、料金表
契約期間 契約年数、自動更新、更新料、通知期限 契約書、開示資料
本部支援 物件、指定申請、採用、研修、集客の支援範囲 支援計画、業務マニュアル
営業地域 テリトリーの範囲、近隣への出店条件 契約書、商圏資料
中途解約 解約可能時期、予告期間、通知方法 契約書
違約金 発生条件、金額、算定方法、損害賠償 契約書、開示資料
契約終了後 競業避止義務、商標撤去、貸与物の返還 契約書、返還物一覧

加盟金・保証金・研修費などの初期費用

契約前に見るべきなのは加盟金だけではありません。保証金、研修費、開業支援費、設計監修費、システム導入費など、開業までに必要となる費用を一通り洗い出します。それぞれの料金に何が含まれているかも確認が必要です。

加盟金を支払った後で契約を取りやめても、返金されないケースがあります。支払時期や返還条件も含め、契約前に支払う費用の総額と内訳を明らかにしておきましょう。

ロイヤリティと毎月発生する費用

ロイヤリティには、毎月決まった金額を支払う方式と、売上に一定の割合を掛ける方式などがあります。固定額の場合、利用者が少ない月でも同じ金額がかかるため、開業直後の資金繰りに影響します。

ほかにも、広告分担金や介護ソフト利用料、研修費、指定商品の購入費がかかる場合があります。ロイヤリティ以外も含めた毎月の負担額を計算しておくことが大切です。

契約期間・更新条件・更新料

フランチャイズ契約では、3年や5年といった契約期間が設定されることがあります。期間が終わると自動更新されるのか、あらためて審査や契約手続きが必要なのかを確認しましょう。

更新しない場合は、満了日の数か月前までに通知しなければならない契約もあります。更新料の有無とあわせて、契約終了の意思を伝える期限を把握しておいてください。

本部から受けられる開業・運営支援

本部の支援には、物件選定、商圏調査、内装設計、指定申請、職員採用、研修、ケアマネジャーへの営業などがあります。ただし、同じ「開業支援」という名称でも、どこまで対応してもらえるかは本部ごとに異なります。

説明をそのまま受け取るのではなく、担当者、実施時期、回数、追加費用の有無まで確かめましょう。誰がどこまで対応するのかを明確にしておく必要があります。

人員配置や指定申請に関する責任分担

デイサービスを開業するには、自治体への指定申請を行い、人員・設備・運営の基準を満たさなければなりません。本部から申請書類のひな型をもらえても、自治体との協議や提出まで任せられるとは限りません。

本部、加盟者、行政書士などの役割を分け、追加費用も確認しておきましょう。指定を受けられなかった場合に誰がどう対応するのかも、契約前に確かめておきたい点です。

商圏・テリトリーの保護

同じブランドの事業所が近くに出店すると、利用者だけでなく、職員の採用でも競合する可能性があります。契約書を読み、営業地域やテリトリーがどこまで保護されるのか確認してください。

同じサービスだけが対象なのか、別ブランドや本部の直営店も含まれるのかで、保護の意味は変わります。出店が制限される地域と対象事業は、地図や書面で確認しておきましょう。

売上予測・収益モデルの根拠

本部が示す収益モデルは、すべての加盟店で同じ売上や利益が出ることを約束するものではありません。定員、稼働率、地域、人員体制、家賃など、計算の前提となる条件を確認します。

好調な店舗の例だけでなく、平均的な店舗や開業直後の実績も見ておくと判断しやすくなります。自社の出店条件に合わせて収支を計算し直すことが欠かせません。

既存加盟店の出店・閉店・解約状況

本部を見極めるには、新規出店数だけでなく、閉店や契約終了の状況にも目を向ける必要があります。閉店があるから問題とは限りませんが、撤退の理由を知ることで、事業モデルの弱点が見えてくることがあります。

可能であれば既存の加盟店に、本部の支援や関係性、収益面で苦労している点を聞いてみましょう。成功事例だけで判断しないことが大切です。

中途解約・契約解除の条件

契約期間中に事業を続けられなくなった場合、加盟者側から中途解約できるかを確認します。解約予告期間や通知方法、本部の承諾、違約金などが条件として定められていることがあります。

あわせて、ロイヤリティの未払いやブランドルールへの違反によって、本部から解除される条件も読んでおきましょう。加盟者から申し出る解約と本部からの解除は分けて確認します。

違約金・損害賠償の算定方法

違約金は、契約期間中に解約した場合や、契約上の義務に違反した場合などに発生することがあります。あらかじめ固定額が決まっている契約もあれば、残りの契約期間やロイヤリティをもとに計算する契約もあります。

違約金とは別に、実際に発生した損害の賠償を請求されることもあります。どのような場合に、いくら発生するのかを契約前に確認してください。

契約終了後の競業避止義務

競業避止義務は、契約が終わった後の一定期間、同じような事業を行うことを制限する条項です。デイサービスFCを解約し、同じ場所で自社ブランドの事業を続ける場合も、対象になる可能性があります。

制限される期間や地域、サービスの範囲、対象者を確認しましょう。加盟法人だけでなく、代表者や関連会社まで対象となることもあるため、誰のどの事業が制限されるのかを明確にする必要があります。

商標・マニュアル・システムの返還義務

契約が終わると、本部のブランド名やロゴ、看板、制服、パンフレットなどは原則として使えなくなります。マニュアルや研修資料、帳票、介護ソフトなども、返還や削除を求められる場合があります。

看板や内装の撤去費、Webサイトの変更費を加盟者が負担するケースもあります。契約終了時に返すもの、撤去するものを一覧にして確認しておきましょう。

契約書と関連資料を確認するときのポイント

フランチャイズ契約書だけで判断しない

契約条件を確認するときは、契約書だけでなく、開示資料、募集資料、見積書、収支シミュレーション、支援計画にも目を通します。費用や支援内容が書類ごとに食い違っていないか見比べてください。

募集資料に書かれていても、契約書に反映されていなければ、契約後の支援が保証されるとは限りません。重要な説明は契約書や付属文書に残すことが大切です。

FC契約以外の関連契約も確認する

デイサービスの開業では、FC契約のほかに、物件の賃貸借契約、設備や車両のリース契約、介護ソフトの利用契約などを結ぶことがあります。それぞれ契約期間や解約条件が異なります。

FC契約を解約できても、家賃やリース料の支払いが続くことは珍しくありません。関連する契約を含めて撤退条件を確認する必要があります。

口頭説明は書面に残す

担当者から「解約時に違約金はかからない」「開業後も営業に同行する」と言われても、記録がなければ後から内容を確認できません。重要な回答はメールや議事録に残しておきましょう。

契約書と異なる説明を受けた場合は、覚書の作成や条項の修正を求めます。口約束だけを頼りに契約しないことが、トラブルを避ける基本です。

不明確な条項は契約前に修正を求める

契約書に「本部が必要と認める費用」や「相当額の損害を賠償する」と書かれている場合は、具体的に何が対象となり、どのように計算されるのか確認します。曖昧なままでは、将来の負担を見通せません。

説明を受けても疑問が残るなら、文言の修正や別紙での明確化を求めましょう。契約後に本部の判断だけで負担額が決まらないようにすることが重要です。

契約締結前に専門家へ相談する

フランチャイズ契約には、違約金、損害賠償、競業避止義務、秘密保持など、今後の事業に大きく影響する条項が含まれています。契約金額が大きい場合や、内容を読み解きにくい場合は、弁護士への相談を検討しましょう。

収支計画は税理士、指定申請は自治体や行政書士というように、論点に合った相談先を選ぶ方法もあります。契約前に第三者に見てもらうことで、見落としを減らせます。

デイサービスのフランチャイズを解約する方法

契約期間の満了時に更新せず終了する

契約期間の満了に合わせて更新しない方法は、中途解約よりも違約金が発生しにくい終わり方です。ただし、自動更新の条項がある場合は、決められた期限までに更新しない意思を伝えなければなりません。

通知が遅れると、契約がそのまま更新される可能性があります。契約満了日と更新を断る通知期限は、早めに確認しておきましょう。

契約期間中に中途解約する

契約期間中に事業をやめる場合は、契約書の中途解約条項に沿って手続きを進めます。数か月前までの通知や本部の承諾、違約金の支払いなどが条件となることがあります。

赤字や人材不足が理由でも、すぐに解約できるとは限りません。解約に必要な費用と手続きを確かめてから判断してください。

本部と合意して契約を終了する

契約書に中途解約の定めがなくても、本部と加盟者の双方が納得すれば、合意によって契約を終了できることがあります。解約日や精算額、商標の撤去、貸与物の返還などを話し合います。

合意した内容は口頭だけで済ませず、合意解約書などにまとめておきましょう。契約終了後も残る義務まで書面に残すことが大切です。

本部から契約を解除される場合

ロイヤリティの未払いや報告義務違反、商標の不適切な使用、ブランドイメージを損なう行為などがあると、本部から契約を解除されることがあります。解除前に改善する期間が設けられている契約もあります。

どの行為が解除事由にあたり、直ちに解除されるのか、改善の機会があるのかを確認してください。解除と同時に違約金が発生する条件にも注意が必要です。

解約前に契約書と関連契約を確認する

解約を考え始めたら、まずFC契約の契約期間、中途解約、違約金、競業避止義務を確認します。賃貸借契約やリース契約、介護ソフト、保守契約の終了条件もあわせて調べます。

FC契約だけを終えても、別の契約による支払いが残ることがあります。解約に関係する契約をすべて洗い出すところから始めましょう。

本部へ書面で解約を申し入れる

解約の通知は、契約書に書かれた期限、宛先、方法に従います。担当者に口頭で伝えただけでは、正式な通知として扱われないことがあります。

内容証明郵便など、いつ通知したかを確認できる方法を使うと安心です。契約書で指定された解約通知の方法を守って手続きを進めてください。

未払金・保証金・貸与物を精算する

解約時には、未払いのロイヤリティやシステム利用料、仕入代金などを精算します。保証金がある場合は、未払金や原状回復費を差し引いたうえで返還されることがあります。

本部から借りている設備やマニュアル、端末、帳票なども返却します。返却期限と費用の負担者を確認しておきましょう。

商標・看板・Webサイトを変更する

契約が終わった後は、本部の屋号や商標、ロゴを使えません。施設の看板や送迎車、制服、パンフレット、名刺、Webサイト、SNSなど、ブランドが表示されているものを変更します。

撤去や変更に時間がかかる場合は、解約日から逆算して準備を進めます。契約終了後にブランド表示が残らない状態にしておきましょう。

行政・利用者・関係機関への対応を行う

FCを解約しても、デイサービスの指定が自動的になくなるとは限りません。事業所名や運営規程、重要事項説明書などを変更する場合は、自治体への届出が必要になることがあります。

利用者や家族、ケアマネジャー、取引先にも、名称や運営体制の変更を説明します。介護サービスを止めないための移行準備を進めておきましょう。

デイサービスFCの解約で違約金が発生するケース

契約期間中に加盟者都合で解約する場合

契約期間の途中で加盟者側から解約すると、中途解約金や違約金が発生することがあります。金額があらかじめ決まっている場合もあれば、残りの契約期間などをもとに計算する場合もあります。

経営不振や人材不足といった事情があっても、当然に免除されるわけではありません。加盟者都合の解約に関する条項を確認してください。

解約予告期間を守らなかった場合

契約書に「解約日の6か月前までに通知する」などの条件がある場合、期限を守らずに解約すると、予告期間分のロイヤリティなどを請求されることがあります。

施設の営業をやめた日と、FC契約が終わる日は必ずしも同じではありません。営業終了日から逆算して通知する必要があります。

ロイヤリティや費用を支払っていない場合

ロイヤリティや広告費、システム利用料の支払いが遅れると、本部から未払金や遅延損害金を請求されることがあります。未払いが続けば、契約を解除される原因にもなります。

解除された場合、通常の未払金に加えて違約金が発生する契約もあります。未払い分と解除によって生じる費用は分けて確認してください。

商標やノウハウを解約後も使用した場合

契約が終わった後も本部の屋号やロゴを看板、Webサイト、広告で使い続けると、商標権や契約上の使用停止義務をめぐる問題が生じることがあります。マニュアルや帳票の扱いにも注意が必要です。

どこまでが本部の運営ノウハウにあたるかは、契約によって異なります。解約後に使えない情報や資料をあらかじめ整理しておきましょう。

競業避止義務に違反した場合

解約後に同じ場所や近隣でデイサービスを続けると、競業避止義務に違反すると判断されることがあります。別の法人や家族名義で運営する場合も、契約内容によっては対象です。

違反すると、営業停止の請求や違約金、損害賠償の問題に発展する可能性があります。事業を続ける前に競業制限の範囲を確認してください。

デイサービスFCの違約金と撤退費用を確認するポイント

違約金の金額は本部や契約内容によって異なる

フランチャイズ契約の違約金に、共通の金額があるわけではありません。本部や契約期間、違反の内容によって条件が変わり、実際の負担額は契約書をもとに判断します。

他社の事例や一般的な相場だけでは、自社にかかる金額は分かりません。契約書の違約金条項を個別に確認する必要があります。

違約金の算定式を確認する

違約金は固定額で決められている場合もあれば、月額ロイヤリティに残りの契約月数を掛けて計算する場合もあります。売上歩合の場合は、どの売上を基準にするのかも確認しなければなりません。

「本部が被った損害」など、計算方法が分かりにくい場合は契約前に説明を求めましょう。将来の負担額を試算できる算定式になっているかがポイントです。

中途解約金と契約違反の違約金を分けて考える

加盟者の都合で契約を途中終了する際の解約金と、ロイヤリティの未払いや競業避止義務違反に対する違約金は、別の条項で定められていることがあります。

一つの出来事について、未払金、違約金、損害賠償をそれぞれ請求されるケースも考えられます。何が原因で、どの費用が発生するのかを整理しておきましょう。

違約金が発生しない条件を確認する

契約期間の満了による終了や、本部と加盟者の合意による解約では、中途解約の違約金が発生しない場合があります。本部の重大な契約違反を理由に終了できる条項が設けられていることもあります。

ただし、違約金がかからなくても、商標の撤去費や原状回復費は残ることがあります。違約金が不要になる条件と、それでも必要な費用を分けて確認してください。

違約金以外の撤退費用も計算する

FCから撤退する際にかかるのは、違約金だけではありません。物件の解約費用やリース残債、看板の撤去費なども必要です。違約金が少なくても、関連費用を合計すると大きな負担になることがあります。

契約前から撤退費用を試算しておけば、経営が悪化したときに判断しやすくなります。事業を終えるまでに必要な総額を見ておきましょう。

撤退時の費用 主な内容
違約金・解約金 中途解約や契約違反に基づく費用
未払い費用 ロイヤリティ、広告費、システム利用料
リース残債 車両、設備、事務機器などの残額
物件の解約費用 解約予告期間中の賃料、敷金精算
原状回復費 内装、浴室、看板などの撤去・修繕
ブランド変更費 看板、Webサイト、印刷物、制服の変更
行政手続き費用 事業所名称や運営規程などの変更
従業員対応費用 雇用継続、退職、配置転換などへの対応

デイサービスFCの契約終了後に確認すること

自社ブランドでデイサービスを継続できるか

FC契約を終えた後も、加盟法人が自社ブランドでデイサービスを続けたい場合があります。ただし、競業避止義務やノウハウの利用制限によって、同じ場所や同じ内容での事業継続が制限されることがあります。

物件や職員をそのまま引き継げるかも含めて、契約書を確認してください。FC解約後の事業継続が契約違反にならないかを見極める必要があります。

競業避止義務の期間・地域・対象者

競業避止義務を見るときは、期間だけでなく、地域や対象となるサービスも確認します。「介護事業全般」が対象なのか、「通所介護」に限られるのかによって、解約後にできることは変わります。

加盟法人に加え、代表者や役員、関連会社まで対象となる契約もあります。義務を負う個人と法人の範囲を正確に把握しておきましょう。

商標・ノウハウ・システムの使用を停止する

契約終了日を過ぎたら、本部の商標やロゴ、屋号は使えません。運営マニュアル、研修動画、営業資料、利用者向け帳票なども、返還や廃棄を求められる場合があります。

本部指定の介護ソフトを使えなくなる場合は、記録や請求データを別のシステムへ移す準備も必要です。業務を止めずに切り替えられるようにすることが大切です。

介護サービスを継続できる体制を整える

FC契約が終わっても、利用者への介護サービスは続きます。事業所名や運営方法を変更することで、人員基準、運営規程、重要事項説明書などの修正が必要になることがあります。

職員、利用者、家族、ケアマネジャーには早めに説明し、混乱を防ぎましょう。FCの解約と介護サービスの継続は分けて考える必要があります。

デイサービスのフランチャイズ契約に関するよくある質問

フランチャイズ契約にクーリングオフは適用されますか?

フランチャイズ契約は、一般に事業者同士で結ぶ契約です。そのため、消費者向けの取引に設けられているクーリングオフ制度を前提に、契約後に無条件で撤回できるとは限りません。

契約後に考え直しても、加盟金が返金されないことがあります。契約前に十分な検討時間を取るようにしてください。

契約前に支払った申込金や加盟金は返金されますか?

申込金や加盟金が返金されるかどうかは、支払時の合意や契約書によって異なります。物件調査や研修がすでに始まっている場合は、一部または全額が返ってこないこともあります。

支払う前に、契約が成立しなかった場合や申込を撤回した場合の扱いを確認しましょう。返金条件と差し引かれる費用を書面で確かめることが大切です。

赤字を理由にすぐ解約できますか?

デイサービスの経営が赤字でも、それだけでFC契約をすぐに終えられるとは限りません。契約期間中は、中途解約条項で定められた予告期間や違約金などに従う必要があります。

資金が尽きる直前では選べる方法が少なくなるため、本部への相談は早めに行いましょう。解約費用まで含めた資金繰りを確認してください。

本部の支援が説明と違う場合はどうすればよいですか?

まず、契約書や募集資料、担当者とのメール、実際に受けた支援内容を整理します。そのうえで、契約どおりに支援するよう本部へ書面で申し入れます。

話し合っても解決しない場合は、契約書を持って弁護士などへ相談しましょう。説明内容を確認できる記録を残しておくことが重要です。

高額な違約金を請求された場合はどうすればよいですか?

高額な違約金を請求されたら、契約書の条項、請求された理由、算定方法、金額の内訳を確認します。契約書に記載があるからといって、内容を確かめずにすぐ支払う必要があるとは限りません。

一方、自己判断で支払いを拒否すると、かえって問題が大きくなることがあります。契約書と請求資料をそろえて専門家に相談してください。

CHECK
【契約条件まで比較しよう】
デイサービスFC厳選3社

デイサービスFCを選ぶときは、加盟金やロイヤリティだけでなく、契約期間、本部の支援内容、中途解約の条件まで見ておく必要があります。なかでも、経営が予定どおりに進まなかったとき、どの程度の負担で契約を終えられるかは、加盟前に確かめておきたい点です。

当メディアでは、「機能訓練型」「娯楽型」「小規模民家型」のデイサービスFCについて、各社の初期費用や運営支援、契約期間、解約条件を調査しました。目指す事業モデルや本部との関わり方に合うFCを選べるよう、タイプ別におすすめの3社を紹介しています。

契約条件を確認して自社に合うデイサービスFCを選ぼう

デイサービスFCに加盟すると、本部のブランドや運営ノウハウを活用できます。その一方で、ロイヤリティの支払いや運営ルール、契約期間などの制約も生じます。加盟金だけを見るのではなく、開業後に受けられる支援と加盟者側の義務を比べて判断しましょう。

特に、中途解約、違約金、競業避止義務、商標やマニュアルの返還は、撤退後の事業にも関わります。契約書、開示資料、収支モデル、関連契約を見比べ、不明確な条件を残したまま契約しないことが大切です。